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LINEリッチメニューの作り方と業種別の設計例

LINE公式アカウントを開設したものの、「リッチメニューを何となく作ったけれど、あまり使われていない」「どのボタンを置けばいいかわからない」という声をよく聞きます。リッチメニューはトーク画面の下部に常時表示される大きなメニューで、友だちが自分から情報を取りに来る導線として機能します。設計を誤ると存在しているだけで誰も触らない"飾り"になってしまいます。この記事では、リッチメニューの基本的な作り方と、業種ごとに押さえておきたい設計のポイントを具体的に説明します。

リッチメニューとは何か、なぜ重要なのか

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示される画像付きのメニューパネルです。友だちが画面を開くたびに目に入るため、告知を送らなくてもクーポンやWeb予約ページへ誘導できます。うまく設計すると、メッセージを一切配信しなくても一定数のアクションを生み出せます。

重要なのは「友だちが今すぐ知りたいこと・したいことをボタンに乗せる」という発想です。お店側が見せたい情報ではなく、友だち側が手を伸ばしたくなる導線を置くことが、タップ率を高める根本になります。

作り方の基本手順

LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)からリッチメニューを作成できます。大まかな手順は次のとおりです。

  1. 管理画面にログインし「リッチメニュー」を選択する:左メニューの「メッセージアイテム」内にあります。
  2. テンプレートを選ぶ:大ボタン2分割・3分割・6分割など複数の枠組みが用意されています。ボタン数が多いほど一覧性は上がりますが、タップ領域が小さくなります。
  3. 画像を用意してアップロードする:管理画面上でテキストやアイコンを追加する簡易編集ができます。凝ったデザインにするなら、あらかじめCanvaや専用デザインツールで規定サイズの画像を作り、アップロードする方がきれいに仕上がります。
  4. 各ボタンにアクションを設定する:「リンクを開く」「テキストを送信」「クーポン」「ショップカード」などから選べます。
  5. 表示期間と初期表示のオン・オフを設定して公開する:期間を指定すると季節ごとにメニューを切り替えられます。

作業そのものは慣れれば30分程度で完了します。むしろ時間をかけるべきは、次のセクションで説明する「何を置くか」の設計部分です。

ボタン設計の基本的な考え方

リッチメニューに設置できるボタン数には上限があります。一般的な6分割テンプレートでも、実際に頻繁にタップされるのは上段左・上段中央など視線が集まりやすい位置の2〜3個です。全枠を埋めようとするよりも、優先順位を決めて重要なボタンを大きく・目立つ位置に置く方が効果的です。

置くべきボタンの優先順位を決める問い

  • 友だちが最も多くとるアクションは何か(予約・注文・問い合わせ)
  • 今すぐ使える特典はあるか(クーポン・ポイントカード)
  • 場所や営業時間を聞かれることが多いか(地図・アクセス)
  • 商品やメニューを見たいニーズがあるか(メニュー・カタログ)

この4つを軸に整理すると、業種ごとに自然とボタン構成が変わってきます。

業種別の設計例

飲食店(バー・居酒屋・カフェ)

飲食店の友だちが知りたいのは、「今日行けるか」「何が食べられるか」「お得に使えるか」の3点です。

ボタン設定するアクション理由
予約する予約フォームまたは電話来店の直接導線。最も大きいボタンにする
メニューを見るメニューページのURL来店前の判断材料として需要が高い
クーポンクーポン機能再来店を促す。期間限定で差し替えも有効
アクセスGoogleマップなどのリンク初来店者の迷子を防ぐ

歌舞伎町のように夜の営業がメインであれば、「本日の空き確認」ボタンをLINE上の問い合わせに連動させる使い方も効果的です。

美容室・ネイルサロン・エステ

美容系は「次の予約を早く取らせる」ことが売上に直結します。リピーター向けに設計するのが基本です。

  • ネット予約:最上段・最大面積に配置する
  • スタイル・施術メニュー:新しいスタイルを探している段階の友だちに向けた導線
  • ショップカード(ポイント):LINE公式アカウントのポイントカード機能と連携すると離脱防止になる
  • スタッフ紹介:指名を増やしたい場合に有効。SNSや実績紹介ページへ飛ばす

よくある失敗は「インスタを見る」ボタンを置きすぎてLINE外に流れてしまうことです。SNSへの誘導は補助的に1枠にとどめ、主導線は予約・クーポンに絞るのが無難です。

貸別荘・宿泊施設

宿泊施設は「予約検討中」の友だちと「予約済み」の友だちが混在します。段階別に使いたいボタンが異なるため、定期的な入れ替えか、トーク内でのご案内と組み合わせる設計が有効です。

  • 空き確認・予約:予約サイトや自社フォームへ誘導
  • 施設の写真・設備一覧:検討段階の後押し。ページの質が予約率に影響する
  • 近隣のおすすめスポット:旅行計画をサポートすることで信頼感が上がる
  • よくある質問:チェックイン時間・駐車場・ペット可否など問い合わせが多い内容をまとめたページへ

北軽井沢のような観光地では季節ごとに近隣情報が変わるため、期間設定を使ってリッチメニュー自体を夏・秋・冬で差し替えると、友だちに旬の情報を届けられます。

フィットネスジム・スポーツスクール

会員制ビジネスでは「継続利用の動機付け」と「新規入会の誘導」の両方を担う設計が求められます。

  • レッスン予約・スケジュール:定期利用者が最も頻繁に触るボタン。最優先で目立つ位置に
  • 入会案内・体験申込:新規向けの入口。友だち追加直後のタップを意識してわかりやすいラベルに
  • ショップカード or スタンプ:通う習慣化に使える
  • お知らせ・休館日確認:無駄足を防ぐ情報として需要が高い

デザインと画像制作で押さえておきたいこと

管理画面の簡易編集でも問題なく動きますが、以下の点を意識すると見た目と使い勝手が改善します。

  • アイコンとテキストを組み合わせる:文字だけのボタンより、アイコン+短いラベルの方が直感的に伝わります
  • ブランドカラーを使う:店舗やサービスのイメージカラーを背景に使うと統一感が出ます
  • ボタンの境界線をわかりやすくする:ボタンとボタンの境目が不明瞭だと、どこをタップすればいいかわかりにくくなります
  • 小さすぎる文字は避ける:スマートフォンの画面サイズに合わせ、ボタン内のテキストは太めの大きい文字で

なお、管理画面でアップロードできる画像の縦横比やファイルサイズには規定があります。詳細はLINE公式のヘルプを確認してください。

よくある失敗と見直しのポイント

リッチメニューを作ったあと、タップ数が伸びない場合は次の点を確認してください。

  • ボタンが多すぎて迷う:6枠全部を埋めるより、2〜4枠に絞って大きく見せる方が行動を促しやすい場合があります
  • リンク先が最適化されていない:ボタンをタップしてもPC向けページが開いたり、読み込みが遅かったりすると離脱します。スマートフォンで実際に確認する習慣をつけてください
  • ラベルが曖昧:「詳細はこちら」ではなく「予約する」「クーポンをもらう」のように、行動が明確なラベルにすると反応率が上がります
  • 更新されていない:「夏の特別クーポン」のボタンが冬も残っていると、ブランドの信頼を損ねます。期間設定を使うか、定期的に見直す仕組みを作ってください

まとめ

リッチメニューは作ること自体より、「誰が、何を求めてタップするか」を業種・業態に合わせて設計することが成果を左右します。飲食店なら予約とクーポン、美容室ならネット予約とポイントカード、宿泊施設なら空き確認と設備案内、ジムならレッスン予約と入会導線が基本の柱になります。まずは2〜3枠から始め、タップ数を管理画面のアクセス解析で確認しながら改善を重ねていくのが現実的な進め方です。

当社では、LINE公式アカウントの開設・初期設定から、こうしたリッチメニューの設計・制作、配信設計、友だち集めまでをまとめてサポートしています。「作り方はわかったが時間がない」「設計から相談したい」という場合はお気軽にご相談ください。

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